『SPARKレジリエンス』エビデンス

2020年12月

 

「レジリエンス」「エンゲージメント」の高まりなどの効果を確認

 
2009年に開発された「SPARKレジリエンス」プログラムは、レジリエンス、自己肯定感、抑うつの低減などにポジティブな英ky法を与えることが研究調査により確認されていました
(Boniwell & Ryan, 2009; Pluess & Boniwell, 2015; Pluess, Boniwell, Hefferon, & Tunariu, 2017).
 
2020年に発生した新型コロナのロックダウンの影響で、フランスにおいては3割の人々が不眠症状に悩み、4割の人々がストレスを感じ、多くの人々が先の見えない将来に不安を持ったことがわかりました。
 
集団対面研修が難しい制約下で、新型コロナでメンタルヘルスの悪化を訴える人々にレジリエンスを教えるために開発されたのが「1on1 SPARKレジリエンス」でした。Zoomなどのビデオ会議ツールを活用して、1.5時間の8回のオンライン研修が可能なプログラムです。
 
その効果を確かめるために、180名を対象とした調査がイローナ・ボニウェル(心理学博士)らによって行われました。研修参加グループとコントロールグループには、レジリエンス、エンゲージメント、ストレス、ネガティブ感情、ポジティブ感情、意味に関する質問調査が研修実施前後に行われました。
 
その結果、研修参加者にはレジリエンス、エンゲージメント、ポジティブ感情、意義感の増加が見られ、ストレスとネガティブ感情に関しては低減が確認されました。 

 
 

調査からの示唆

 
新型コロナにより「ニューノーマル」での生活が強いられ、衛生習慣や在宅勤務などの新習慣への適応が迫られる中で、ストレスに対応しメンタルヘルスを維持することが重要になっています。社会と経済を再起するためには、個人においては人々の「レジリエンス」が心理的な資源として前にもまして求められています。
 
職場においては、影響を受けやすい従業員を支援し、よりいきいきとし、レジリエンスとエンゲージメントの高い従業員を育成することが必要となるでしょう。
 
「SPARKレジリエンス」プログラムにより、私たちはレジリエンス、ストレス耐性、ポジティビティ、意義感、エンゲージメントをより効果的で低費用で開発されうることがわかりました。レジリエンスの高い個人・企業・社会を形成することが望まれます。
 
イローナ・ボニウェル(心理学博士)
(Principal Lecturer, Anglia Ruskin University, Cambridge; Visiting Professor, University of East London)
 
 

引用文献

 
Boniwell, I. & Ryan, L. (2009). SPARK Resilience: A teacher’s guide. London, UK: University of East London.
 
Feder, A., Nestler, E. J., Westphal, M. & Charney, D. S. (2010). Psychobiological mechanisms of resilience to stress. In J.W. Reich, A. J. Zautra and J.S. Hall (Eds.). Handbook of Adult Resilience. New York & London: The Guildford Press (pp. 35 – 54).
 
Pluess, M., & Boniwell, I. (2015). Sensory-processing sensitivity predicts treatment response to a school-based depression prevention program: Evidence of vantage sensitivity. Personality and Individual Differences, 82, 40-45.
 
Pluess, M., Boniwell, I., Hefferon, K., & Tunariu, A.D. (2017). Preliminary Evaluation of a School-Based Resilience-Promoting Intervention in a High-Risk Population: Application of an Exploratory Two-Cohort Treatment/Control Design. PLoS ONE 12(5):e0177191

事務局へのお問い合わせ

Email:  info@positivepsych.jp
TEL:  03-6869-6493
受付時間内(9:00 - 18:00)
不在の場合はご用件をお伝えください。折り返しご連絡いたします。