「レジリエンス」「エンゲージメント」の高まりなどの効果を確認
2009年に開発された「SPARKレジリエンス」プログラムは、レジリエンス、自己肯定感、抑うつの低減などにポジティブな英ky法を与えることが研究調査により確認されていました
(Boniwell & Ryan, 2009; Pluess & Boniwell, 2015; Pluess, Boniwell, Hefferon, & Tunariu, 2017).
2020年に発生した新型コロナのロックダウンの影響で、フランスにおいては3割の人々が不眠症状に悩み、4割の人々がストレスを感じ、多くの人々が先の見えない将来に不安を持ったことがわかりました。
集団対面研修が難しい制約下で、新型コロナでメンタルヘルスの悪化を訴える人々にレジリエンスを教えるために開発されたのが「1on1 SPARKレジリエンス」でした。Zoomなどのビデオ会議ツールを活用して、1.5時間の8回のオンライン研修が可能なプログラムです。
その効果を確かめるために、180名を対象とした調査がイローナ・ボニウェル(心理学博士)らによって行われました。研修参加グループとコントロールグループには、レジリエンス、エンゲージメント、ストレス、ネガティブ感情、ポジティブ感情、意味に関する質問調査が研修実施前後に行われました。
その結果、研修参加者にはレジリエンス、エンゲージメント、ポジティブ感情、意義感の増加が見られ、ストレスとネガティブ感情に関しては低減が確認されました。

調査からの示唆
引用文献
Boniwell, I. & Ryan, L. (2009). SPARK Resilience: A teacher’s guide. London, UK: University of East London.
Feder, A., Nestler, E. J., Westphal, M. & Charney, D. S. (2010). Psychobiological mechanisms of resilience to stress. In J.W. Reich, A. J. Zautra and J.S. Hall (Eds.). Handbook of Adult Resilience. New York & London: The Guildford Press (pp. 35 – 54).
Pluess, M., & Boniwell, I. (2015). Sensory-processing sensitivity predicts treatment response to a school-based depression prevention program: Evidence of vantage sensitivity. Personality and Individual Differences, 82, 40-45.
Pluess, M., Boniwell, I., Hefferon, K., & Tunariu, A.D. (2017). Preliminary Evaluation of a School-Based Resilience-Promoting Intervention in a High-Risk Population: Application of an Exploratory Two-Cohort Treatment/Control Design. PLoS ONE 12(5):e0177191
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