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お薦めの本の紹介





【書評】スタンフォード大学の超人気講座
「実力を100%発揮する方法」

シャザド・チャミン(著)田辺希久子(訳)




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ポジティブ・インテリジェンス(PQ)を高める手法について書かれた本


今回は、スタンフォード大学で「ポジティブ・インテリジェンス(PQ)」を教えるシャザド・チャミン氏の本を紹介します(本書原題「Positive Intelligence」)。


PQとは、自分の心がポジティブに働いているかネガティブに働いているかをパーセンテージで示すもので、知能指数IQや心の知能指数EQ同様、人の潜在能力を表します。
ハーバード・ビジネス・レビュー(2012年5月号)特集「幸福の戦略」のショーン・エイカー氏の論文では、PQは「幸福を制御する能力(ポジティブ思考の知能指数)」と訳されています。

「心は最大の味方だが、最大の敵にもなりうる」


チャミン氏は、ポジティブな感情、楽観的な説明スタイルを心の中の「賢者」、ネガティブな感情や思い込み、悲観的な説明スタイルを「妨害者」と表現しています。
PQレベルは、両者の力関係に影響を受け、妨害者を弱め、賢者の力を強化することで高めることができます。


さらに、PQを高めるため「PQ脳運動」が紹介されています。
PQ脳運動とは、PQを司る脳の領域を活性化させるため、マインドフルネス「今ここ」に集中するエクササイズで、1回10秒間、毎日100回、自分の呼吸、身体、五感に意識を集中させます。
「1日100回」はなかなかのノルマですが、1回10秒は呼吸3回分ほどで、食事をする、シャワーを浴びる、愛する人とハグするなど、毎日習慣としている行動に絡めて行うことが継続のコツです。


「妨害者」と「PQ」の判定は、チャミン氏のホームページで、日本語で行うことができます。※ホームページは英語です。

興味を惹かれたポイント―自分を知ることが、他者理解につながる


ポジティブ心理学の研究から、成功する人としない人の違いの一つは「説明スタイル」にあることがわかっています。
自分の思い込みや思考パターンに気づき、それを変えていくことは難しいものですが、チャミン氏は、
・妨害者(裁判官、理屈屋、犠牲者…)と名前をつけて擬人化する
・心の中で「できない」と思ったことを「裁判官ができないと言っている」と第三者を主語にして言い換える
など、思考を客観視する方法を示し、説明スタイルをどう変えていけばよいかわかりやすく説明しています。


自分に対する理解を深めPQを高めることは、他者を理解し共感することにもつながっていきます。自分の妨害者に気づくように、相手の妨害者が何者であるかに気づき、対処できるようになるからです。


PQの活用事例では、たとえば人間関係で対立が起きたとき、それをチャンスや贈り物に変え、絆を深めていくための道筋をたどることができます。


職場や家庭など生活をする中で、私たちは、うまくいかない状況、ストレスを感じるような出来事を大なり小なり経験します。


PQは、必ずしもポジティブ心理学の中核をなすものではありませんが、よりよい人生を送るために、説明スタイルを変える、マインドフルネスを習慣づけるなどの方法が展開され、ストレスを攻略するための手引書として役立つと思います。

目次


目次
はじめに ―「ポジティブ・インテリジェンス」が人生を変える
Ⅰ部 心はどれだけあなたの味方として働くか
1章 ポジティブ・インテリジェンスとPQとは?
2章 心の中の闘いに勝つ──PQを改善する三つの方法
Ⅱ部 PQアップの第一の方法──妨害者」を弱める
3章 あなたの中の「妨害者」を判定する
4章 心の中の最大の敵、「裁判官」
Ⅲ部 PQアップの第二の方法──賢者を強める
5章 「賢者」の視点とは?
6章 賢者の五つの力を活用する
Ⅳ部 PQアップの第三の方法──PQ脳の筋力強化
7章 PQ脳を鍛える
Ⅴ部 進歩をどうやって測るか
8章 PQスコアの分岐点75を超える
Ⅵ部 PQを活用した実践事例
9章 仕事やプライベートでの応用例
10章 事例──自分とチームのリーダーになる
11章 事例──対立をとおして絆を深める
12章 事例──売り込み、動機づけ、説得
むすび──あなたは素晴らしい!
付録 PQ脳の基礎知識


2013年9月6日
中川由美子(ポジティブ心理学コーチング課程修了)